ここでは、保育士試験の実技の一つ「音楽表現」の勉強法や心構えについて解説していきます。
楽器は、ピアノ・ギター(アコースティック)・アコーディオンの3種類から選択し、ピアノ以外は、ご自身で持参する事となっています。
ほとんどの方はピアノを選択すると思いますが、試験会場によっては、グランドピアノの場合もあります。
普段、キーボードで練習している場合は、アップライトピアノやグランドピアノとでは、音の響き方や、鍵盤の重さがかなり違ってきます。鍵盤が重くて、音が出せないなんてことにもなりかねません。
試験会場で初めてピアノに触れるという事がないように、どこかでピアノを弾く練習をさせてもらう必要があります。
大手ピアノ教室や楽器店では、単発で試験対策講座を行っているところもあるようです。グランドピアノを弾かせてもらえるチャンスかもしれません。迷わずに問い合わせをしてみましょう。
目次
基礎練習のポイント
- リズムを正しく演奏する
- 和音を揃える
- 左右のバランスをとる
バイエルを使って
練習曲よりもテクニックの練習を進めることが大切です。
まずはゆっくり丁寧に弾くことを心がけます。曲を決めたら、いきなり両手で始めずに、右手から始めるのがコツです。
- バイエル67番:6度の和音移動の練習
- バイエル74番:3連符の伴奏の練習
- バイエル81番:弱起の曲の練習(曲の最初の音が小節の第1拍目以外から始まる。)
- バイエル84番:3度の和音移動の練習
基礎練習の仕上げは『バイエル89番』
1)右手だけの練習
リズムを付けずにドレミ読みをする。
リズム打ちをしてから弾く。
2)左手だけの練習
ヘ音記号のドレミ読みをする。(和音は下から読む)
リズム打ちをしてから弾く。
3)両手の練習
4小節程度に分けて練習する。
4)曲の仕上げ
メロディーは強め、伴奏は弱めに弾く。
強弱やアクセントに気を付けて弾く。
テンポが乱れていないかを確認しながら、間違えやすい部分を重点的に練習する。
課題曲楽譜えらび
楽器店の楽譜売り場には、幼稚園・保育園の先生向けの歌集が豊富にあります。
「指番号ふきで迷わず弾ける」「ドレミふりがなつきで優しく弾ける」などといったキャッチフレーズを目安に、ご自分のレベルに合った楽譜を選びましょう。
将来的にも保育現場で使用する事を考えて、季節や行事で選曲しやすくなっている歌集がお勧めです。
他には、図書館やお知り合いから楽譜を借りて、より簡単に弾けそうな楽譜を探し出すのも良いでしょう。

写真を見てもらえば分かりますが、同じ曲でもこんなに難易度が違います!
楽器店も知り合いも、楽譜を選んでいる時間もないという方には、『同人音楽の森』というサイトで、楽譜のダウンロード(1曲2~3百円程度)が可能です。『保育 ピアノ 初心者向け 楽譜』で検索してみると、実技試験に向けた簡単な楽譜を購入することができます。
課題曲練習のポイント
1)楽譜の準備
楽譜が自分の声の音域に合っているかを確認する。
歌いやすい高さに移調する。
移調した場合には、課題曲として提示された楽譜のコードと、移調後のコードとが合っているかを確認する。
2)ドレミ読み・リズム打ち
イメージで弾かない様に、必ずドレミ読みとリズム打ちを行う。
3)指番号の決定
同じフレーズでは、同じ指番号を使うようにする。
4) 右手の練習
必ず片手練習から始める。
ゆっくり、強い音で、リズムに気を付けながら練習する。
すらすら弾けるようになるまで、無理に次の段階に進まないようにする。
5)左手の練習
右手と同じように練習する。
左手のみの場合は、メロディーが無いので、拍を感じながら練習する。
6)両手の練習
和音のズレや、左右の拍のズレに注意する。
曲の途中で止まらないように注意する。
7)歌の練習
正しい歌詞で歌うことを意識する。
音程が合っているかどうか確認しながら練習する。
8)弾き歌いの練習
「弾く」と「歌う」を同時に行うのは、実はとても難しいです。両手で正しく弾けていても、歌がつくと難易度が上がります。繰り返し練習をして、何が苦手なのかを考えながら練習しましょう。
大切なことは
- 椅子に浅く腰掛けて、背筋を伸ばす。
- 真ん中の「ド」に手を置く習慣をつける。
- 楽譜の速度記号を守る。
- 無理なく弾けるようなるまで何度も繰り返して練習をする。
- 緊張しながらも、子ども達と楽しく歌っている情景を、豊かに表現できるようにする。
.png)
なみっち
一番大切なことは!!!とにかく、笑顔で弾き歌うこと
音楽表現の対策で大切なことをまとめましたので、受験する際はこれらのことを特に気を付けて勉強に励んでください!!