医療保険士とは、医療事務に関する基本的な知識があることを証明できる資格です。
医療保険や医療事務に関する知識や、実際に医療事務として働くときに役立つ能力が身につくため、医療事務に携わりたい方は、ぜひチャレンジしていただきたい資格の一つです。
私は営業職から医療事務へ転職を希望していましたが、未経験で知識もなかったため、転職活動をする前に医療保険士の資格を取得しました。
私と同じように未経験から医療保険士の資格取得を目指している方に、私が実際に行っていた勉強法をご紹介します。
目次
医療保険士の基本情報
資格区分 | 民間資格 |
---|---|
受験資格 | 事前に医療事務基礎講座を受講 |
試験日程 | 月末 |
試験内容 | 医療保険制度・基本診療・投薬・注射・処置・各種療法・手術・検査・画像診断・入院・カルテをもとに診療報酬証明書(レセプト)の作成 |
受験会場 | 在宅受験 |
受験料 | 6,500円(たのまなを経由した場合) |
問い合わせ先 | 医療保険学院 |
医療保険士の通信講座を使った勉強法
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ガッキー
ここではたのまなの通信講座を受講して実際に資格を取得した方に体験談として書いてもらいました!
医療保険士の資格は、医療保険学院の通信教育講座を受講したのち、中間テストと修了検定試験に合格すると認定されます
医療保険士を受験するためには、講座の受講が必須条件です。
資格試験は月に1回開催されており、在宅受験です。
通信講座の勉強を進めていくと、中間テストののちに受験資格が与えられ、受講先から受験の案内が送られてきます。問題用紙が自宅に届いてから3日以内に問題を解いて返送します。
在宅受験で3日以内の返送のため、試験会場で制限時間がある中で行う他の試験と比べて、試験を解く時間に余裕があります。
そのため、医療保険士の資格取得のために問題を早く解く力はさほど必要ありません。
医療保険士の難しい点は、医療保険からレセプト作成まで出題範囲が非常に広い点です。
未経験で知識がない私にとっては覚えなければいけないことがたくさんあり、とても苦労しました。
はじめはただ提供された教材を淡々とこなしていきましたが、途中の中間テストでつまずき、このままでは試験に合格できないと感じました。
そこで、勉強方法を改めて考え直し、幅広い知識を限られた勉強期間で効率よく習得するために、私は下記の3つをポイントとして勉強を行いました。
各単元の確認テストで理解度の確認
医療保険士の教材には医学管理や処置などの各単元の最後に、確認テストがあります。
〇×で解答するものもあれば、診療報酬点数を問われるものもあります。私はこの確認テストをやってみて、間違えたところや自信のなかったところを必ず復習するようにしました。
診療報酬点数の区分は、検査、手術、入院など、数多くの項目があり、それぞれに算定要件があります。
初めは言葉の意味が分からないものがほとんどのため、意味を理解することから始まります。確認テストは各項目に出てくる用語の意味や、算定ルールについてなど、基本的な知識が問われます。
そのため確認テストでつまずくということは、基礎知識が身についていないということです。単元ごとに丁寧に勉強を進めていくことで、初めて聞く専門用語も理解でき、基礎知識も身に着けることができました。
中間テストの復習
中間テストは3つあります。確認テストとは異なり、中間テストは自己採点ではなく講師による採点です。受講先に解答用紙を送付すると1週間程度で採点と添削されたものが返送されます。
中間テストのメリットは、講師の指導により自分の苦手分野が明確になる点です。
講師が採点の際に、間違えやすい場所の傾向や今後の勉強で意識するべきポイントなどのコメントを記載してくれているため、講師のアドバイスをもとに該当箇所を復習することで、確実にレベルアップできます。
また、中間テストは、再診の加算や注射の算定ルールなど、レセプトを作成する際に重要かつ間違いやすいポイントが出題されています。中間テストを曖昧にしていると、試験で出題されるレセプト作成でつまずいてしまいます。
間違えた問題は教材で理解不足だったところを確認し、再度中間テストを解き確実に理解してから次の単元に取り掛かるようにしました。
レセプト作成の基本的なルールを理解する
基本的な知識を一通り勉強すると、次のステップとしてレセプト作成に取り掛かります。
医療保険士の試験では、診療報酬請求事務能力認定試験のような複雑でボリュームのあるカルテは出題されません。
また、試験時間も3日以内と比較的余裕があるため、早く解く必要もありません。基本的な知識をしっかり習得しておけばレセプト作成は可能です。
しかし、知識がない私にとっては算定条件が複雑だったり分かりにくかったりし、間違えることなくかけるようになるまでに何度も同じレセプトを作成して練習しました。
- 時間外加算や年齢加算
- 検査の判断料
- レセプトに記載するもの、記載しなくてもよいもの(乳幼児加算、麻酔時間など)
レセプト作成に必要な基本的な知識の中で、私は特に上記が間違いやすかったため、重点的に勉強しました。
また、算定条件で「主となる手術」に点数が包括されたり、所定点数の8分の1の点数で算定したりと様々な条件があり、診療報酬点数表に記載されている文章を理解することにも苦労しました。
そこで、間違いやすいポイントには点数表にマーカーを引いたり、間違えないように条件がある場合の点数を記載したりと、レセプトを作成する際に役に立つ追加情報を記載していきながら基本的なルールを理解していきました。
医療保険士の勉強時間や難易度について
私は仕事をしながらの試験勉強だったため、勉強時間は1日1時間~2時間程度で、資格取得までに3か月要しました。
先ほども述べましたが、未経験から資格を取得するためには、教材やテストをただこなしていくだけでは試験に合格できなかったと思います。
確認テストや中間テストなど区切りのあるたびに、自分の現時点での理解度をしっかり把握し、何度も最初に戻って勉強しなおすことで、試験に合格できる知識を習得できました。
診療報酬請求事務能力認定の資格を取得しましたが、それよりは全然難易度は低いです。
医療保険士を取得するならたのまなを利用しよう
医療保険士の資格を取得するには医療保険学院の医療事務基礎講座(通信)を受講する必要があります。
費用は46,000円で受験料も込みになります。
一方、ヒューマンアカデミーの通信講座「たのなま」を経由して医療保険士の資格を取得できることもできます。
- 医療事務講座:47,900円~
- 医療事務総合講座:112,000円~
- 医療事務+コンピューターセット講座:70,300円~
- 医療事務+診療報酬請求事務能力認定試験対策セット講座:79,400円~
①の医療事務講座であれば医療保険学院の費用とほぼ同じです。
たのまなでは医療秘書実務能力認定試験対策ができて、しかも条件を満たせば仮に不合格であっても無償で再受講できるシステムもあるのでお得です。
但し、受験料が別途6,500円かかりますので注意して下さい。
医療保険士(通信講座)をお勧めする理由
医療保険士を受験するためには、通信講座の受講が必須条件です。
通信講座は高額なため、医療保険士の資格取得を避けようとする方が多いかもしれませんが、私は未経験で知識のない人こそ医療保険士をおすすめします。
理由は、通信講座では未経験でも資格を取得できる教材が用意されており、抵抗なく勉強を始めることができるからです。
私はまず独学で医療事務の資格を取ろうと思いましたが、何から勉強を始めてよいのかわかりませんでした。
とりあえず市販の問題集を購入しましたが、基礎知識がないためまったく解けず、独学を断念しました。
通信講座は未経験で知識のない人が受講する想定でカリキュラムが組まれているため、教材には医療用語の説明や、検査の種類や処置の内容など、試験問題を解くために必要な基本的な知識が大変分かりやすく記載されています。
それだけでなく、身体のしくみや保険証に書いてある内容の説明など、医療事務に従事するために必要な知識まで記載されています。
そのため、医療保険士の資格取得のために通信講座を受講すれば、医療事務関連のひととおりの知識を身に着けることができます。
また、通信講座のメリットは、わからないところを質問できたり、講師に指導してもらえるという点にもあります。
私はあることを間違えて理解したままレセプト作成をしていました。中間テストの採点の際に、講師にその点を指摘されて初めて気が付くことができました。
中間テストという一定の区切りのたびに、自分の現状を把握できたり、間違いを修正できることは、効率的に試験勉強をするために最も重要な点だと思います。
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ガッキー
皆さんもぜひ通信講座を利用して、医療保険士の資格取得を目指しましょう。