診療報酬請求事務能力認定試験の実技対策

診療報酬請求事務能力認定試験は、医療事務の中でも重要な業務の一つである、レセプト作成を主とする診療報酬請求事務従事者の実質的な人材の育成を目指して始まった資格です。

試験時間は3時間で、効率的な時間配分で学科と実技を解くためには、様々な工夫が必要です。

特に実技は入院・外来ともにボリュームのあるカルテが出題されるため、レセプト作成に時間がかかります。

ここでは、私が実技において実践していた勉強法をご紹介いたします。

実技試験の難易度が高い理由

私はレセプト作成の知識が全くない状態での勉強開始でした。

そのため、まずは基本的な知識を身に着けるために医療保険士の資格を取りました。それから診療報酬請求事務の勉強を開始しました。

この試験の難易度が高い理由は、カルテのボリュームにあると思います。

難しい病名、通院日(入院日)の多さ、時間外診療、施設基準の多さ…など、レセプトに記載しなければいけない事項が多く、そのため2時間の試験時間のうち入院のレセプト作成に60分費やします。

そのような難解なカルテを攻略し、実技で合格点を取るためには、この2点に限ります。

  • 早く解く
  • 記載漏れなく解く

試験勉強でこの2点を常に意識し、何十枚もレセプトを作成していくうちに、着実に合格できる力が身につきました。

では、私が具体的に意識していたポイントをご説明します。

まずは早く解けるようになるための方法をご紹介します。

効率よく実技対策する方法

①診療報酬点数表を早引きできるようになる

診療報酬請求事務能力認定試験は、資料や自分でまとめたノートなどを試験会場に持ち込みできます。

診療報酬点数表は、レセプト作成に必要な各項目の診療報酬の点数やその注意事項が記載されているため、試験に必須の資料です。

点数表から必要な情報を調べ、レセプトに記入するという作業を繰り返すため、限られた試験時間内にレセプトを完成させるためには、この点数表をいかに早引きできるかがポイントになります。

私は早引きしやすいように、付箋を貼りました。付箋を貼った場所は、医学管理や検査などの各項目と、索引と、薬剤管理料や特定疾患などの項目問わずポイントとなるものです。

写真のように、各項目と索引には点数表の横に付箋を貼り、管理料などの細かなポイントには、点数表の上に小さな付箋を貼りました。

付箋とするとしないでは、雲泥の差があります。私は勉強開始前に各項目に付箋を貼り、勉強を進めていくうちに、自分がポイントだと感じた場所に付箋をつけていきました。

②マニュアルを用意する

「マニュアル」とは、診療報酬点数表から頻出のものを抜粋し、まとめたものを指しています。

初診・再診から入院までを冊子にしておくと、分厚い点数表を毎回開かなくてもマニュアルで素早く探すことができます。

私は通信講座で勉強していたため、教材の中にマニュアルがありました。市販の問題集にも付録されているものもあるので、自分で作成しなくても手に入ります。

私が受講していたのはたのまなの「医療事務+診療報酬請求事務能力認定試験対策セット講座」です。ほんとにお勧めなので気になる方は内容を見て下さい。

私はさらに、そのマニュアルに下記のようなメモを追記していました。

  • 麻酔…「レセプトには麻酔時間〇時間を記入」
  • 外来迅速検体検査加算の該当検査にチェック
  • 手術前医学管理料に含まれる項目や点数が変わる項目にチェック

③覚えられるものは覚える(覚えるくらいレセプト作成する)

上記①②でどれだけ早引きできるようになっても、カルテに記載されているものすべてを調べていては時間内にレセプトを完成することはできません。

診療報酬点数表に記載のあるものすべてを暗記するのは不可能ですが、以下のような簡単なものは、資料を見なくてもわかるくらいに繰り返しレセプトを作成しました。

  • 初診料、再診料
  • 各検査の判断料
  • 血液検査の各項目の点数
  • 注射の手技
  • 画像診断料
  • 外来と入院で算定条件が違うもの

次に、記載漏れなく解けるようになるためのポイントをご紹介します。

私はカルテに下記のような書き込みをしてからレセプトを記入することで、記入漏れをなくすことができました。

  • 日付の横…初診or再診/入院の場合は食事回数
  • カルテの文章の横に、各項目の番号(医学管理…13、検査…60など)を記入
  • 実施した検査を種類(尿、血液、生化、免疫…)ごとに括弧をつけて分ける
  • 手術前医学管理料がある場合、包括分を消す
  • レセプトに記載不要な文章や算定不要な項目を消す

そして、レセプトに書き込んだものはカルテに線を引いて消していきました。

会計表を自作して書き込む方法もありますが、私はそれでは記入漏れがなくならず、時間もかかるため、直接カルテに書き込む方法のほうが合っていました。

また、記入していく順番ですが、私は入院レセプトの施設基準から書いていきました。

施設基準には手術前医学管理料など、包括される条件が記載してあります。私は後から気が付いて慌てることが多かったため、最初に確認するようにしていました。

施設基準はレセプトの最後に入院90として書きます。投薬や検査などの入院の前に書く項目が多くても大丈夫なように、レセプトの2枚目の右下に記載するようにしていました。

以上が私が実践していた勉強法です。

レセプト作成の手順に正解はありません。時間内に正しいレセプトを作成できれば、どのような手段を使っても構いません。

だからこそ、自分に1番合う方法は、いろいろな方法を試してみないとわかりません。

通信講座では、動画での講義で効率の良いレセプト作成の手順が紹介されていました。その講義の通りに作成してみましたが、私にはその方法は合いませんでした。

自分なりに試行錯誤しながら何十枚ものレセプトを作成していくうちに、先ほど述べた方法にたどり着きました。

皆さんも、自分に最適な方法を見つけるために、数多くのレセプトを作ってみてください。

資格取得には通信講座がお勧め

独学だと難しい場合は通信講座の受講をお勧めします

私は最初に述べたように、未経験で診療報酬請求事務の勉強を始めました。

最初に市販の問題集を買ってみたものの、基礎知識がないため全く分からず、独学では厳しいと判断したため通信講座を受講しました。

現在レセプト作成業務を行っている方や、医療事務の基礎知識をお持ちの方は、独学でも資格取得は可能だと思います。

独学でも可能ですが、私は経験問わず、通信講座をお勧めします。

ちなみに私はたのまなの「医療事務+診療報酬請求事務能力認定試験対策セット講座」を受講しました。その他にも目的にあった医療事務の通信講座を実施しているので勉強に行き詰まっている方は資料請求してみて下さい。

市販の問題集は、外来と入院のカルテがそれぞれ3~5問程度しかないものがほとんどです。

一方、通信講座の教材には15問程度ありました。病名や施設基準などのバリエーションも豊富なため、自分の得意苦手パターンも明確になります。苦手なパターンのカルテを繰り返し解くことによって、確実にレベルアップできました。

また、通信講座では教材が提供されるだけでなく、試験対策も学べる点でもおすすめだと感じました。

通信講座で提供される動画では、診療報酬点数表を早引きするための付箋の貼り方についての解説がありました。

また、試験直前対策講座の動画もあり、各設問ごとの時間配分や効率的なレセプト作成方法を知ることができました。

どちらも市販の問題集では得られない情報です。

ほかの資格試験よりも、時間内で全問解き切ることが難しい試験だからこそ、このような情報を知っているか知らないかで大きな差がつきます。

特に仕事をしながら資格取得を目指している方は、効率的に勉強を進めていく必要があると思います。

通信講座を受講して、独学で勉強するだけでは手に入らない情報を武器に試験に臨みましょう。

たのまなの医療事務講座

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