どうも!2019年度の社労士試験に合格した直也です!
こちらの親サイトである「私の資格勉強法」では様々な資格の勉強法について各資格の合格者が体験談を掲載しています。
当サイト「社労士試験極め隊」では社労士試験に特化して勉強法や仕事を含めて様々な情報を掲載していますが、そのほとんどの記事を私が書いています。
こちらのトップページでは、これから社労士試験を目指す方に向けて、効率のよい勉強法をできるだけ分かりやすく掲載します。
社労士試験に向けた勉強を始める前に
初めに社労士を目指して勉強を始めるぞ!と気合は十分でも、まずは相手をしることから始めましょう。
相手を知らずして、勢いだけで挑んでも簡単に攻略できる相手ではありません。
社労士試験の特徴を簡単に
- 科目数が多く試験範囲が広い
- 科目別合格が無い
ことが上げられます。
その為、とりあえず試験勉強を開始しました。
では試験範囲が広いこともあり、ポイント抑えた勉強にならず、合格に近づけない可能性があります。
また、社労士試験は科目別の合格がないので、試験でクリアできた科目も他の科目を落とせば、来年もう一度勉強しないといけないのがネックポイントです。
まず、最初に社労士試験の特徴を知り、受験勉強の組み立て方、考え方を整理してから始めることがおすすめです。
社労士試験に向けた組み立て方
ざっくりでも良いので試験勉強を開始する日から試験当日までの日数を逆算し、科目毎の勉強のペースを決めて、スケジュールを立てていきましょう。
- STEP
まず初めはテキストを一通り読んでいく
理解できないことや覚えれない点が多数出てきますが、まずは無視しましょう(2~3周は読みましょう)
- STEP
科目別にテキスト⇒問題集の順で勉強を進める
次は科目別にテキスト(知識のインプット)⇒問題集(知識のアウトプット)の順で科目毎に取り組んでいきます。
この段階で問題を解いていく際は、正解か不正解はどうでも良くて、設問に対する回答の根拠があっていたかどうかが重要です。 - STEP
模試試験を受ける
通学講座や通信講座を受講する方は、講座内に含まれていたりしますが、模試試験を受けるのがおすすめです。
ここで自身の実力を明確にして、弱点の洗い出しを行います。 - STEP
過去問でインプットとアウトプット
試験当日までは洗い出した弱点をクリアする為、過去問を中心に徹底的にインプットとアウトプットを繰り返しましょう。
科目毎の勉強のオススメ順
①労働基準法⇒②労働安全衛生法⇒③労働者災害補償保険法⇒④雇用保険法⇒⑤労働保険徴収法⇒⑥労働管理その他の労働に関する一般常識⇒⑦健康保険法⇒⑧国民年金法⇒⑨厚生年金保険法⇒⑩社会保険に関する一般常識
理由は、まず労働基準法は社会人の方であれば身近な法律なので、理解しやすいと思います。
そして、労働基準法に関連してくるのが労働安全衛生法なので、繋がりあり分かりやいと思います。
雇用保険法と労災保険法、国民年金と厚生年金といった感じで関連する科目を繋げて勉強していくと前の科目が頭に残っている内に関連性のある個所が勉強できるからです。
また、社会人の方の受験も多いですが、毎日決まった時間を確保して勉強することは難しいと思います。
試験合格には1,000時間以上の勉強が必要と言われたりもしますが、実際に勉強時間の確保が大きな課題となります。
そこでオススメはスキマ時間を徹底して活用することです。
例えば、通勤時間、休憩時間、寝る前、お風呂や何かの待ち時間等、1回5分のスキマ時間でも1日10回で50分です。
1か月で25時間の勉強時間になります。
スキマ時間を有効活用するかどうかが、合否を分けるといっても良いぐらいなので、スキマ時間を活用した勉強法を取り入れていきましょう。
社労士試験の考え方
先にも触れましたが、社労士試験は試験範囲が広く、合格ラインが科目別に設定されています。
各科目別の合格基準点は7割で設定されています。
合格基準点の7割に対して試験結果に基づいて補正が入ります。
これらのことを踏まえて、社労士試験の学習は
「科目別で合格ラインを目指した勉強をする」ことです。
また、広く浅い知識では試験において全く役に立ちませんので、1つ1つを確実に理解し、その範囲を広げる努力が必要です。
なぜなら、択一式であれば5問の内、「誤っているもの、正しいものはどれか」という形式になりますが、曖昧な知識では全てが正解に見えたり、誤りに見えたりします。
5問中の4問が確実に分かれば、残り1問は分からなくても消去法で正解が導き出せるのです。

次に社労士試験は過去問を徹底的にやることが勝敗を分けます。
過去問から表現を変えた問題等、過去問に沿った問題が多く出るためです。
以上のことを踏まえて、社労士試験に臨んでいくことがオススメです。
科目別の勉強法
労働基準法
傾向
判例からの出題が多い傾向です。
選択式では長文の問題が多い為、文章を読み解く力が必要です。
課題
条文が、そのまま出ることも多いので正しく覚えることと、判例知識をしっかりと覚えれる
かが、課題です。
勉強方法
条文を覚えることが重要ですが、条文は声に出して読むようにしていると試験の時に思い出しやすくなります。
ミニノート等に条文を書き込んだものを持ち歩き、スキマ時間に読むのがおすすめです。
条文が知識として定着してれば、判例問題も解きやすくなります。
36協定、労働基準法の適用除外は完璧に理解できるように知識のインプット、アウトプットを徹底しましょう。
労働安全衛生法
試験では労働基準法と合わせて出題される科目です。
傾向
「安全衛生管理」「労働者の危険または健康障害を防止するための措置」が出題傾向が高いです。
課題
出題数が少ない科目であることから、学習時間においても時間をかけないことが重要です。重要な数値、用語を正確に覚えれるかが課題です。
例)統括安全衛生管理者の選任義務は○○人以上など。
勉強法
基本的な考え方を掴めるようにテキストを読みましょう。
出題頻度の高い科目を集中的に学習し、用語や要件としての数値を完璧に覚えていきましょう。
その為に、単語カードに重要な用語、数値を書き入れて、移動中や休憩時間等のスキマ時間を活用することがオススメです。
3.労働者災害補償保険法
傾向
保険給付の出題がメインで、「各給付の支給要件」「支給額」「支給期間」「支給対象」からの出題が多いですが、全体でも満遍なく出題される傾向はあります。
課題
まず保険とは何かを理解することが大切です。
その上で、各給付のルールをどれだけ正確に覚えれるかです。
勉強法
労務災害に関する内容は社会人の方には身近な内容もある為、自分の仕事環境と照らし合わせながら学習すると頭に残りやすいです。
あとは労働者災害補償保険の基本の理解と重要項目、数字の暗記を中心に学習していきましょう。
雇用保険法
傾向
失業等給付は毎年出題される傾向です。
また、適用事業等の内、届出に関する事項の出題が多い傾向です。
課題
雇用保険の給付の中心は求職者給付の中の基本手当で、基本手当をしっかりと理解できるかが課題です。
勉強法
条文の理解から始めましょう。
条文は労働基準法でもご紹介した通り、声に出して読むこととミニノート等にまとめてスキマ時間を活用することがオススメです。
また、失業等給付を中心にアウトラインをインプットして全体像を掴んでから細かい数字の記憶を行っていくのが良いです。
労働保険徴収法
試験では労働者災害補償保険法と雇用保険法の科目で関連して出題されます。
傾向
「労働保険料の納付の手続」「保険関係の成立および消滅」「労働保険事務組合」が多く出題される傾向です。
課題
覚えなければいけない数字と行政機関の名称が多い為、正確な記憶がポイントです。
勉強方法
前提として、必ず労働者災害補償保険法と雇用保険法の学習をした後に取り組むことです。
全体を把握してから数字、名称等の暗記を行っていきましょう。
「〇日以内に届け出なければいけない」や「〇分の〇以上の同意が必要」等の内容が多い為、暗記カードを用いてスキマ時間の活用も効果的です。
労務管理その他の労働に関する一般常識
社労士試験の最難関科目です。
傾向
労働組合法、労働契約法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、雇用対策法、職業安定法、労働者派遣法、パートタイム労働法など広く出題されます。
白書からの出題もあります。
課題
広範囲である為、深く勉強するのは不可能です。
得点を狙うのは難しいので、足切り点を超えることを目標におくことです。
勉強法
労働組合法、労働契約法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法、雇用対策法、職業安定法、労働者派遣法、パートタイム労働法などを広く、ざっくりと理解しておきましょう。
また、統計調査を確認しておき大まかな流れや傾向を頭に入れましょう。
例)労働人口の推移や失業者数の推移、年次休暇の取得率推移など
増えてる、減ってるなどの傾向を抑えておくと良いです。
健康保険法
傾向
「被保険者」「保険給付」「費用の負担」の出題が多い傾向です。次に「総則」「健康保険組合等」の順になります。
課題
基本をしっかりと理解した上で、範囲が広いので出題傾向を掴めるかが課題です。

勉強法
条文をしっかりと理解していきましょう。
過去問を徹底的に繰り返し取り組み、出題の傾向を掴んで反復学習により知識の定着を行っていきましょう。
法改正も必ず抑えた学習が必要です。
国民年金法
傾向
「被保険者」「保険料」「給付」からの出題が多い傾向です。
また、年金制度の沿革(歴史)からの出題も良く見られます。
課題
厚生年金と関連し、混同しやすい為、相違点を明確に理解することが課題です。
範囲が広いので丁寧な学習を心がけましょう。
勉強法
まず基本的な給付内容と要件を理解していきましょう。
給付に関して「老齢基礎年金」「障害基礎年金」「遺族基礎年金」をしっかりと理解し、「被保険者」「届出」「保険料」「保険料免除」の項目を抑えていきましょう。
過去問を徹底して取り組むのが効果的です。
厚生年金保険法
傾向
老齢、障害、遺族からの出題で「被保険者」「保険給付」「費用の負担」の出題が多い傾向です。
課題
範囲が広いため、要点を抑えた学習が必要で、出題傾向をしっかりと抑えた学習が出来るかが課題です。
勉強法
まず同じ年金科目である国民年金法との相違点を抑えながら学習をしましょう。
その為、国民年金法を終えてからの学習がオススメです。
過去問を繰り返し行い、出題傾向を抑えていくことが必要です。
社会保険に関する一般常識
傾向
「国民健康保険法」「船員保険法」「介護保険法」「児童手当法」「社会保険労働法」等、幅広く出題されます。
制度の内容や変遷に関することも出やすい傾向です。
課題
労務管理その他の労働に関する一般常識と同様に出題範囲は広いので、足切りラインを超えることが課題です。
勉強法
全て抑える勉強は圧倒的に時間が足りませんので、各法律の基本のポイントをしっかりと抑えていく学習が必要です。
法改正、時事関連も必ずチェックするようにしましょう。
ポイント
類似したキーワードや、他の科目との混同しやすいところがありますので、しっかりと区別して理解をしていきましょう。
社労士試験勉強法のまとめ
社労士試験は過去問を繰り返し行うことが効果的です。
過去問に沿った内容も多いので、表現を変えた出題も多い為、過去問は繰り返し行いましょう。
ただ、各設問をしっかりと理解をしておかないと、角度を変えた設問で間違ってしまうということが起こりますので、注意が必要です。
出題範囲の広さから勉強時間も長期におよびます。
働きながら、学校の勉強をしながら別で学習時間を確保することが課題ですが、スキマ時間を有効活用できれば効果的で、合格に近づくことができるはずです。
覚えにくいところは語呂合わせや、独自の表を作るなどして工夫をしていけば、案外簡単に知識が定着したる、試験対策を用意に出来たりしますので柔軟に考えることをオススメします。

楽して合格できる資格ではありませんが、勉強をやった分だけ結果もついてくる資格だと思います。
諦めずに最後までより遂げることが一番の重要なポイントです。