七戸
某ドラッグストアで10年間登録販売者として働いている七戸です。
ここでは、ドラッグストアでの登録販売者の仕事内容を一日の流れに沿って分かりやすく解説していきますね。
登録販売者試験の合格を目指している方も是非見て下さい!
目次
そもそも登録販売者って何?
『登録販売者』 これは簡単に言えば、薬局・薬店で一般用医薬品を販売できる資格です。
ただ、一般用医薬品のうち登録販売者が販売できる医薬品は第二類医薬品(指定第二類含む)および第三医薬品に限られます。
七戸
第一類医薬品は薬剤師の先生じゃないと販売できません!!
薬の接客だけしていればOK…ではないです
私の住む町は、本州の北の方にある小さい町。特に観光スポットがあるわけでもないし温泉施設もない。
何もない町にあるドラッグストアで、毎日働いています。少子高齢化が著しい世の中で、この町も例外ではなく、お年寄りがとても多いです。
そして、とても元気。来店されるお客様の大半はおじいちゃんおばあちゃんです。
私たちスタッフは、登録販売者だろうが一般のパートさんだろうが、やっている仕事はほとんど同じ。
もちろん、薬のことで悩んでいるお客様がいたら登録販売者としてしっかり対応させていただいています。
ただ、ドラッグストアにはたくさんの商品を扱っているので、薬以外の知識や経験がとても大事になってきますよ。まさに、日々お客様の目となり足となり店内を駆け回っている毎日。
そんな私の1日、ちょっとご紹介させていただきますね。
登録販売者って何してるの~?
私の働く店舗は全部で14人のスタッフがいて、登録販売者として勤務しているスタッフは6人です。
そのうち1人が店長、この店唯一の社員。あとの5人はみんな資格者パートさんです。
店が開いている時間は常に資格者が最低1人いなければなりません。
スタッフの出勤日や休日・勤務時間は、週で固定されているので、まぁだいたいは曜日で作業の流れが変わりますね。
では、最近の1日を…
中学生と小学生の兄ちゃん組を送り出し、保育園児のちび組を保育園に送ってからの出勤。
朝8時から勤務なのに朝7時半からしか保育園が開かないので、もう必死です。(えっ!?そんなことどうでもいいって??)
- 【7時50分過ぎ】店に到着し鍵開け
- 【8時頃から】開店準備
- 【9時開店】お客様をお迎え
- 【10時~13時頃】基本的に同じ作業
- 【13時】早番パートさんと中番パートさんが交代。
- 【14時】午後の作業は担当部門の売り場メンテナンスや発注
- 【15時】来客数が落ち着いてくる時間帯
- 【16時】退勤時間まで残り1時間!
- 【17時】退勤!
【7時50分過ぎ】店に到着し鍵開け
ほかの早番スタッフが待っていたりするので、鍵開け当番はプレッシャー…
【8時頃から】開店準備
パソコンやレジを立ち上げたり、事務室で前日の売上金確認やら釣銭数えたり。あとはその日に納品された商品の補充です。
【9時開店】お客様をお迎え
私の店舗ではだいたい1人2時間ずつ交代でメインのレジ業務です。レジをしながらも補充したり、時期によってはギフト商品の包装など…レジ以外だと、午前中はひたすら納品された商品の補充をします。
【10時~13時頃】基本的に同じ作業
お盆や年末は帰省客が増えるし、さらにお中元・お歳暮で包装とのしの依頼が多くなります。薬の接客で呼ばれ、欲しい商品の場所まで案内し、さらに案内した先で違うお客様に化粧品のことを聞かれ…その間にレジ応援の呼び出し。私だけじゃなくほかのスタッフもみんな、てんやわんやの時間帯です。
【13時】早番パートさんと中番パートさんが交代
フルタイムの遅番資格者はこの時間に出勤してきます。一般のパートさんは基本的に1日5時間勤務。フルタイムで稼いでいる私やほかの資格者パートさんはお昼休憩を順番にとります。
【14時】午後の作業は担当部門の売り場メンテナンスや発注がメイン
食品(お菓子・飲料)・食品(加工食品・冷凍食品)・ドラッグ・衛生ベビー用品・化粧品・トイレタリー(シャンプーとか歯ブラシなどなど)・日用品・ペットフード・衣料品・お酒。だいたいこのくらいの部門に分かれていて、各自部門担当が責任もって作業しています。私はドラッグ部門担当!ドラッグ部門での作業、意外と力が要るんですよね。栄養ドリンク50本入りのケースを売り場や在庫置き場に積まなきゃならない日は憂鬱…。
【15時】来客数が落ち着いてくる時間帯
少し店内が暇になってくるので、レジの釣銭の確認。足りない金種は足して、忙しさがピークになる夕方に備えます。
【16時】退勤時間まで残り1時間!
特に書くことがありません(笑)売り場メンテナンスしながら積極的にお薬の接客をします。私は17時までの勤務。スパッと帰られるようにジタバタしません。穏やかにゆっくり過ごします。
【17時】退勤!
店内ぐるっと回ってスタッフに挨拶してから帰ります。
あとは夕飯の買い物をして、三男四男のお迎えのため急いで保育園に向かい、そして帰宅。
と、まぁこんな感じです。
もちろん17時以降もいろいろな作業がありますよ。でもほとんど日中と同じです。プラスして閉店業務や清掃、翌日からチラシが入る場合は特売用のPOP貼りがあるくらいかな?
七戸
こうやって改めてみると、登録販売者として特別やっていることは1日の仕事のうち2割から3割くらいですね。
仕事をするうえで大切なこと
接客業なので、とにかくお客様と接する時間が大半です。加えて、土地柄のせいかお客様の多くはお年寄り。
そして、わりと高い確率で何かしらの持病があり処方された薬を服用しています。
ほかに飲んでいる薬があっても、風邪薬や痛み止め、睡眠導入剤を求めて来店されます。基本中の基本ですが、持病と服用中の薬の有無の確認は必須!
いろいろな情報を得たうえで最適な薬を勧められるよう、常に意識しながら働いていますが、さすがにお手上げの時もありますよ。
そういう場合、丁重にお断りして、「かかりつけ医やかかりつけ薬局の先生にご相談ください。お力になれず申し訳ございません。」とお伝えします。
もちろんそこで終わりにはせず、同僚の資格者パートさん達と情報を共有して最善策を相談しあって次につなげます。
いつでも向上心をもち、お客様の健康への手助けをする気持ちでいることがドラッグストアで働く登録販売者にとってもっとも大切なんじゃないかな?と思っています。
七戸
いかがでしたか?これがドラッグストアで働く登録販売者の日常なんです。
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- ユーキャンの登録販売者講座(テキストは図解が多く初学者にもお勧め)
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登録販売者の勉強は独学でも可能ですが、通信講座を利用すれば手軽に効率よく学習することができます。通学に比べると料金も安いので経済的です。