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第2章「人体の働きと医薬品」の試験対策・ポイント

人体の働きと医薬品

昔、理科で習いました、だけでは点は取れない!」それが2章です。

学生のころ学習した体の構造や働きよりも、もっと深い内容が出題されます。消化の働きや、消化成分、学生の頃には習わなかった名称もたくさん出てきます。

覚える名称が増えることで、臓器ごとの働きがより理解でき、全ての臓器はつながって働いているということが分かると思います。

さらに薬がどの様に体をめぐって薬効を示すのか、その過程でおこりうる副作用についても説明がされています。特に副作用に関しては販売する上で身近なものになってくるでしょう。

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サッチー

2章は覚えることで一歩踏み込んだ医薬品の販売ができるようになる章だと考えています。しっかり覚えていきましょう。

臓器と合わせて消化成分を覚えよう

各臓器の名称はもちろん消化成分名、消化を行う過程をおさえておくことをお勧めします。ここをおさえると各臓器とのつながりが見えてきます。

消化を行う成分としてよく出題されるのが胃の「ペプシノーゲン・ペプシン・ペプトン」小腸の「トリプシノーゲン(膵液中)」ここはつながりが深いので働きを絡めて覚えましょう。

名称も少し似ている為、ペプシノーゲンとトリプシノーゲンをひっくり返して出題されることがあります。

小腸と大腸に関しては十二指腸等(小腸)盲腸等(大腸)と名称が部位によって細分化されます。名称を変えて問われることがあるので覚えましょう。

大腸は便の成分の内訳・割合をおさえましょう。選択問題の1つとして出題されることが多いです。食物の残滓は全体の5%しかないですよ。

肝臓と胆嚢はセットで覚えよう

肝臓で作られた胆汁を蓄えるのが胆嚢です。

胆汁の役割、特に黄疸に関しては高確率で出題されます。

肝臓は役割が多いのが特徴です。栄養分を代謝・貯蔵を行います。有害な成分を無毒化します。忘れやすいのが「生体物質の産生」の役割があることです。胆汁酸やホルモンなどの生合成の出発物質、必須アミノ酸以外のアミノ産を産生します。

咽頭と喉頭のすみ分けはきっちり行う

呼吸器系で覚えるポイントは「咽頭」と「喉頭」です。臓器の位置が近いことと読みにくいですよね。咽頭が「扁桃腺」(扁桃腺と書きますが分泌腺ではありません)喉頭は「のどぼとけ」と覚えました。

肺と心臓もワンセットで覚えよう

肺と心臓はワンセットで覚えましょう。血液の流れは出題されやすいです。

心臓内の血液の流れは「全身からの血液→右心房→右心室→肺でガス交換(CO²が肺胞中に拡散し酸素が血液中の赤血球に取り込まれる)→左心房→左心室(全身)」。

心臓の各名称の配置もややこしいですよね。右左が実際と逆です。心房が上、心室は下です。ここも名称の位置や血液の流れ方を変えて出題する傾向にあります。

腎臓は腎小体・尿細管の働きをおさえる

私が一番苦手だったのが腎臓でした。名称をしっかり覚えましょう。

  • 毛細血管が球体に→糸球体→糸球体をつつむボウマン嚢=腎小体
  • ボウマン嚢から一本伸びている管→尿細管 腎小体+尿細管=ネフロン

これはきっちりすみ分けをしてください。ボウマン嚢・腎小体・尿細管を混ぜた問題の出題が多いです。

そして腎小体が「濾過」をする。尿細管が「再吸収」する、この働きの違いも覚えていたら安心です。

副腎については次に3章でも活躍する部分です。副腎皮質・髄質の2層の働きをおさえましょう。

血液は特に血漿・白血球がポイント

血管系に関しては、動脈・静脈の働きももちろん大切ですが特に覚えることをおすすめするのは、まずは血漿の性質です。

その中でもアルブミン、グロブリンは要注意、アルブミンは血液の浸透圧を保ちます。そしてグロブリンは免疫に関して働きをしまします。(免疫グロブリンと呼ばれます)

白血球の種類としては以下の3種類です。

  • 好中球:数が一番多く、白血球の60%を占め、血管壁をすり抜ける性質、細菌等を食作用でやっつけます。
  • リンパ球:白血球の1/3を占め血液だけでなくリンパ液にも存在、免疫グロブリンと繋がりがあります。
  • 単球:一番数が少ないのに(5%)最も大きく強力な食作用を持ちます。

ここでは数字がたくさんでてきます。60%とか5%とか…合わせて赤血球が血液全体の40%を占めることもふまえて数字に関しては覚えておきましょう。

目・鼻・耳などの感覚器官は図に書いて覚えよう

目と耳については図で書くのが一番覚えます。特に覚えにくいのは「耳」です。外耳・中耳・内耳を図で覚えてしまえば、働きを覚えることは難しくありません。

文章だけで覚えようと絶対にしないこと!これが覚える一番の近道です。

皮膚・骨・関節・筋肉などの運動器官、特に骨と筋肉

骨格系の役割が「骨質」「骨髄」「骨膜」「関節軟骨」と4つあること骨吸収や骨形成などすみずみまで見ておきましょう。

筋組織は「骨格筋」「平滑筋」「心筋」にわかれること、「随意筋」「不随意筋」の違い随意筋=体性神経系付随筋=自律神経系など細々と覚えることが多いです。

表皮・真皮・皮下組織についてはメラノサイトの働きや部位の位置が何度か過去問で問われました。

脳や神経の動きは3章への入り口

3章でも非常となる部分です。神経系の働きが中枢神経と末梢神経に分けられること、中枢神経は脳と脊髄から構成されることがまず基本。

脳は働きが活発なためさまざまな栄養を必要とします。血液は心拍量の15%・酸素は全身の20%・ブドウ糖は全身の25%を必要とします。この数字の割合は覚えましょう。

交感神経と副交感神経の働き方は試験にでます。膀胱の排尿筋の弛緩、収縮は要注意です。

最初は?何度も読んで薬の働く仕組みをおさえよう

ここでは医薬品を服用することで有効成分がどの様に循環血液中に移行し薬効を発揮するのかという過程が記されています。

大きくわけて全身にめぐる全身作用と特定の狭い部位にのみ薬効をもたらす局所作用があります。どちらの作用も副作用が起こる可能性があります。

全身作用を現す体内の仕組み

全身作用に関しては内服薬のほとんどがこれにあたり、有効成分が消化管から吸収されて循環血液中に移行し、全身作用を現します。

胃で成分が溶け出すが成分の吸収自体は主に小腸で行われること。そして消化管からの吸収は成分の濃度の高い方から低い方へ受動的に拡散していくこと。

消化管で吸収された成分は全身循環する前に門脈という血管を経て肝臓を通過する(肝初回通過効果)こと。ここは比較的問われます。

内服以外の薬の働き方は「肝臓を経由しない」がポイント

内服薬以外で全身作用を発揮させる代表格として「坐剤」があげられます。肛門から挿入し直腸内で溶け出し、直腸粘膜から成分を吸収、肝臓で代謝を受けずに速やかに作用が発生します。

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サッチー

この「直腸」と「肝臓を経由しない」はポイントです。

剤型の違いは簡単!家庭にある薬をみて比べよう

剤型ごとの服用の違いや適切な方法については比較的簡単です。家に医薬品があるなら確認してみてください。

きっとさまざまな剤型の薬があるはず、照らし合わせてみると覚えやすいです。

副作用での出題のされ方はだいたい決まっている!?

覚えるポイントは「皮膚粘膜眼症候群」「中毒性表皮壊死融解症」のすみ分けです。ここは必ず問われます。年間に何人位が発症しているかも重要です。

そしてさまざまな副作用が即時型なのか、時間がたってから発症するのかも大切です。ちなみに即時型の副作用はショック・無菌性髄膜炎・喘息(参考書に記載されている範囲です)です。

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サッチー

各症状を覚えることはもちろんですが、どれくらいの期間を経て発症するかを覚えましょう。

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